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酒類消費量は10年前に比べて20%近くも落ち込んでいる

2015年05月06日 ネズミ1号:略称「T」
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若い人はあまりお酒を飲まない時代・主消費層は50代

中小小売店保護という名のもと、お酒を適正な価格で販売していない業者に罰則を設ける法案成立に向けて動いているようです。聞くところによると、お酒というものは常習性が高くなる?嗜好品であり、採算度外視したような安売りで集客をするのはけしからんというお話のようです。しかし、実際国内のお酒の消費量というのは年々下がり続けているのです。特に最近の若い人20代から30代って実はお酒をそんなに飲まない傾向にあるのだとか。


 

 

一人あたりの酒類消費は10年前に比べて20%近くも落ち込んでいる

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成人人口は、19年ぐらいまではなだらかに増えてきている感じですが、お酒の消費は、平成6年をピークに毎年分かり易いぐらいに落ち込んできています。

今酒を消費しているのはオヤジ達

shu-zei2.gifこの表をみると一目瞭然ですが、お酒を主に消費している人たちは、40代から50代のオヤジ達です。個人的には、ここ7,8年外でお酒を飲みに行こうというノリが年々なくなってきているなぁと感じていましたし、私自信殆ど家などではお酒を飲まなくなりました。

飲むとしたら、キャンプに行った時やBBQなんかをするときに、ノンアルコール1杯ぐらい。どちらかというと、食事を最低限楽しむための逆肴みたいな感じになっています。

奥さんも殆どのみませんし、まぁ会社の飲み会はしょうがなく程度、接待やビジネスmtgのお酒は仕事の話や関係を構築するためのまぁあれば程度ですね。

昔にくらべて、お酒中心から、お酒が脇役としてあればいいぐらいになった気がしています。ワインから始まりいろいろなお酒の銘柄を知っていてみたいな人で、そいういうのをひけらかす人ってそういえば最近私の周りではみかけなくなりました。ここ7,8年ぐらいでしょうか?

若い人は、お酒を飲むのにお金を使うのはもったいない的な・・

お酒というと、グルメな観点で嗜む方向と、コミュニケーションの潤滑油として味はともかく嗜む方向と2つの方向があると思いますが、日本では、圧倒的に後者が多いように思います。特に若い方型は、後者の目的でのお酒という概念がそもそもウザいものとなっていると思いますし、昔のように「いっき飲み」みたいなのもダサい感じがします。

お酒の強さでうんぬんとか、お酒の力をかりて本音をというコミュニケーションに関して、SNSやMessengerを通したバーチャルな通信手段で頻度良くたわいもないコミュニケーション活動を行ることが主となっている人たちからすると非常に非効率で面倒なものになってきているのかもしれません。

今回の酒税法改正は、大規模流通向けのロビー活動が功を奏した感じ?

アニメのサザエさんなんかをみると、みかわ屋さんが、きっちの勝手口から定期的にビールやお酒を届けてくれるシーンが描かれていますが、これはもう過去の話。その昔の日本では、お酒は一種の娯楽でもあったようです。ただし、今では、そういう楽しみは多様化し、みかわやさんにお酒を届けてもらうような家はほとんどないのではないでしょうか?

また、先の表でも見たように、現在、お酒を主に消費している人は40代後半から50・60代。60代は年ということもあって消費量は若い頃の半分位という傾向もあるそうで、いうなれば、一番年収をもらっているであろう世代なわけですね。

酒類の販売は、1980年代ごろから規制緩和がされつづけてきて、サザエさんのような街のお酒やさんが姿を消し、コンビニで販売されたり、スーパーや量販店が安さを武器に市場参入し、今ではシェアが50%以上もあるとのこと。

規制緩和の方向で来たのを、規制する方向へ舵をきるということは、適正価格で政府お墨付きでカルテルみたい競合の価格を意識せず販売できることになるのですが、こうなると誰が得をするか考えてみると、現在の販売主力プレイヤーである大手スーパーなどの流通サイドになるのだと思います。おまけに、購買層がオヤジ層とうことで、多少適正価格にしたからといってお酒文化に浸った層はたばこがやめられないように、やはりそのままお酒を買い続ける訳です。

現在の購買層が消費量を維持できるのはあと10年位

若い人たちがそんなにお酒を消費していない実態を鑑みると、現在総課税額が1兆円強とうところのようですが、この税収規模をまかなえる酒類販売高は現主力世代が現役と想定されるあと10年というところかもしれません。その後はマーケットは激減する訳ですね。

酒税は、下の図のとおり税率が一定ですから、

shu-zei4.gifこうしたマーケットの事情をもろに受けるのは販売サイド(流通サイド)となるわけです。冒頭にあった「採算を度外視したような安値をつけて客寄せにつかう」という手法を中小量販店がやると、大手スーパーはその価格に合わせないと"安い"というイメージを消費者にすりこめない..特に40-50代の顧客離れは阻止したい..とい思う光景が頭に浮かんでくるのですが、そういう意味でも、こした議員立法みたいなヤツは、やはりロビー活動というか業界団体のニーズをくみ取るというのが仕事というか、こうれが政治の仕組みという感じなのでしょう..と想像してみたのですが、どうなのでしょうね。



2015年05月06日 ネズミ1号:略称「T」
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